いつもご飯を食べていた愛犬がご飯を食べない、手であげると食べるという状態に…。
「特に変わったことはしていないのに、どうして?」「具合が悪いのかな?様子を見ても良いのだろうか」「このまま愛犬が、自分でご飯を食べないままだったらどうしよう」
愛犬がご飯を食べない、手であげると食べる。この繰り返しではどうしたら良いのか、悩んでしまいますよね。
実は、管理人も一時期手からあげないと食べない愛犬に困り果ててしまいました。現在は、手からしか食べなくなっても焦ることなく対応できるようになりましたよ!
当記事では、愛犬がご飯を食べない、手からあげると食べる場合の食べさせ方のポイントや手からでないと食べない理由やメリット、デメリットをくわしくお伝えします。
飼い主がいないとご飯を食べられない愛犬にお悩みの方は、ぜひ試してみるといつも通りにご飯を食べてくれるようになりますので、参考にしてください!
犬がご飯を食べない、手であげると食べる!食べさせ方のポイント5つ
愛犬がご飯を食べない、手であげると食べる場合の解決法(食べさせ方のポイント)を解説します。
手であげると食べるときの食べさせ方①食べないご飯は下げる
犬がご飯を食べないときは時間を決めて食事を下げてしまいましょう。15分、30分と自分が決めた時間を過ぎたら、そのままにせず食器を下げて、次のご飯まで与えません。
ワンちゃんが手からご飯を遊ぶように食べている場合は、飼い主への甘えを助長させる原因になるため、注意しましょう。
ワンちゃんは賢いので、食べなければ器を下げられることをすぐに学習し、出されたときに食べるようになります。
我が家の愛犬は食欲の旺盛な子なのですが、一時出したご飯に口をつけずプイッとそっぽを向く時期がありました。
心配ではありましたが、15分待ってドッグフードを下げるようにすると、1日ほどでご飯を出したときに食べるようになりました。
手であげると食べるときの食べさせ方②お皿を変える
フードを入れる器はステンレス以外にもプラスチックや陶器があるため、愛犬が怖がらないものを試してみるとよいでしょう。
手であげると食べるときの食べさせ方③ドッグフードを食べたくなる工夫する
ご飯を出しても食べない場合は、ドッグフードを人肌程度に温めて香りをより感じられるように工夫してみましょう。
電子レンジで5~10秒ほど温めると、一気にドッグフードの香りが漂い、愛犬が近寄ってくることもあります。
犬は嗅覚が発達しているため、温めたドッグフードの臭いを感じて、食いつきを良くする効果があるんです。
ドッグフードのカリカリした食感が苦手であれば、42℃程度のぬるま湯をかけてふやかしてあげるのも良いですよ。
好みの食材があれば、肉汁を加えたり少量のトッピングをしたりすると食いつきがアップします。
トッピングが多すぎると肥満の原因になるため、一日の給餌量を調節しましょう。
器に盛ったドッグフードを食べるのに慣れるよう、愛犬の好みに合わせて工夫してみてください。
手であげると食べるときの食べさせ方④ドッグフードを変更する
手であげないと食べない場合、そのドッグフードが嫌いな可能性があるため、なかなか改善されないようであれば、ドッグフードを変更するとよいでしょう。
ワンちゃんによって、ドッグフードの好みは本当に違うので、少量パックやお試しで色々試してみるのがオススメです。
ドッグフードを変更するときは、長く続けても安心なフードを選ぶように気をつけましょう。NGフードを選んでしまうと、よかれと思ったはずが、愛犬の元気を奪うことになってしまいます。
ドッグフードをコロコロ変え過ぎると、いつでも新しい食べ物が出てくると思って、再び食べなくなる場合があるため、ある程度厳選したフードを数カ月続けてみるのが良いですよ!
手であげると食べるときの食べさせ方⑤ストレスを解消する
愛犬が手からしかご飯を食べない場合は、落ち着かない、ストレスを感じていることも。
そんなときは食べない原因になっている愛犬のストレスを解消してあげると、急に食べ始めることもあります。
構ってもらえず寂しい、環境が落ち着かない、ご飯を食べる場所が嫌など、ワンちゃんは色んな不満を持っているもの。
遠回りに感じても、長い目で見るとワンちゃんの環境を快適にしてあげることは大事。ひとつずつ解消してあげましょう。
ここまで、愛犬がご飯を食べないで手であげると食べる場合の解決策をお伝えしてきましたが、そもそも自分で食べない理由を理解するのも重要ですよね。次に、手であげると食べる理由をお伝えします。
犬がご飯を食べない、手であげると食べる場合の理由は5つ
犬がご飯を食べない、手であげると食べる場合の理由は5つです。
①甘えている(わがまま)
②手からもらえるものに期待している
③場所が落ち着かない
④ストレスを感じている
⑤現在のドッグフードを食べたくない
ひとつずつ解説していきますね。
犬が手であげると食べる理由①甘えている(わがまま)
ワンちゃんが飼い主の手であげないと食べないのは、甘えている可能性があります。
犬は賢いため、経験を学習していきます。
⇒飼い主さんが手でくれた
⇒手でくれるまでは食べない
フードを食べなければ飼い主さんが手でくれるため、甘えた行動を続けるようになってしまいます。
ワンちゃんは人に構ってもらうのが大好きなため、甘えさせてくれると理解して、わざとご飯を食べずに甘えている可能性もありますね。要するにわがままです。
我が家の愛犬は甘えたいとき、餌と私を交互に見ながら食べようか迷っているフリをします…。一回だけ手であげますが、どんどんエスカレートするので、前述した解決策をつづけています。
数日すると、それまでの甘えん坊を忘れたかのように、餌しか見ない食いしん坊に戻るのですが(笑)。そんなわがままな所も可愛くはありますが、困ったものですよね。
犬が手であげると食べる理由②手からもらえるものに期待している
愛犬が手からあげたご飯を食べる理由の2つ目として、飼い主からもらえるものに期待しているのです。
飼い主さんとの絆が深まっていると、飼い主さんがくれるものは良い物であると認識してます。
もっと良い食べ物を求めて、飼い主の手から出てくる食べ物しか食べないという行動をしていることも。犬は本当に頭が良いです。
犬が手であげると食べる理由③場所が落ち着かない
迎えたばかりのワンちゃんは、新しい環境に慣れるまで時間がかかります。場所が落ち着かず、飼い主さんの手からでないとご飯を食べないのかもしれません。
家族が入院した、長期旅行に行ったなどの変化や、引っ越しなど環境の変化に落ち着かないこともあります。
環境の変化への不安から生じるストレスで、さらに食欲が落ちる場合もあるでしょう。
感受性豊かな性質を持つ犬は、飼い主以上に変化に敏感なのです。
またフードが入っている器が苦手、食べる場所がにぎやかで落ち着かないという可能性もあります。
愛犬が苦手な環境を改善してあげると、食事もスムーズにできるようになりますよ。
犬が手であげると食べる理由④ストレスを感じている
犬も人間と同じように、ストレスを感じると食欲が低下することがあります。ワンちゃんは次のような状態だとストレスを感じやすくなります。
私は愛犬にぴったりのドッグフードを探すあまり、いろんなドッグフードを何度も試し続けていたところ、実はストレスになっていたようで、愛犬の食欲がなくなってしまいました。
愛犬にとってのストレスを見つけ出し、解消してあげましょう。
犬が手であげると食べる理由⑤現在のドッグフードを食べたくない
愛犬が飼い主の手からしかご飯を食べないのは、現在のドッグフードを食べたくない可能性があります。
味や臭いが嫌いで我慢できなくなったのかもしれません。
いろいろな方法を試しても、どうしても嫌そうに食べるのであれば、ドッグフードを見直すのもひとつです。
犬は子犬の成長期が終わると食欲もひと段落するため、バクバクフードを食べなくなる時期もあります。その時期とフードの切り替えが重なると、飼い主さんが心配になるくらい食べないことにもつながりますよね。
ここまで愛犬がご飯を食べない、手であげると食べる場合の理由をお伝えしてきましたが、手からあげたとしてもご飯を食べるのであれば問題ない気もしますよね。
次に、愛犬が手からしかご飯を食べないことのメリットやデメリットをお伝えします。
愛犬がご飯をたべない、手であげると食べる場合のメリットとデメリット!飼い主がいないと食べないのはNG
結論からいうと、飼い主がいないと食べない状態は愛犬にとってデメリットが大きいと言えるでしょう。
①手であげると食べる場合のメリット
愛犬にご飯を手であげると、飼い主さんにも愛犬にもオキシトシンという幸せホルモンが分泌され、愛情が深まり、幸せな気分になり絆が深まります。
飼い主さんがご飯の量を調節できるため、栄養が確実に取れるのもメリットです。
②手であげると食べる場合のデメリット
手であげないと食べられない状態が続くと、飼い主に何かあったとき、愛犬は飢えてしまいます。実際に飼い主さんが亡くなり、愛犬もご飯を食べられず亡くなった話もSNSで見られますよね。
衛生面から考えても、人間と動物の療法に感染するウイルスも存在するため、毎回しっかりと手洗いをしなければ、衛生上犬の健康に良くありません。
さらに手から食べさせている状態が長期化すると、分離不安につながるリスクも。
1日くらいなら、と愛犬を甘やかしたくなる気持ちは飼い主ならだれでもありますよね。自分だけを頼ってくる愛犬は可愛くて仕方ありません。
ですが、本当に愛犬のことを考えるのであれば、飼い主がいなくても愛犬が自力でご飯を食べられるようにしてあげる必要があるのです。
犬がご飯を食べない場合のQ&A
愛犬がご飯を食べない場合のQ&Aを解説します。
飼い主がいないとご飯を食べない愛犬はどう対処したら良い?
飼い主がいるときは普通に食べるのに、飼い主の姿が見えないとご飯を食べないワンちゃんは、基本的に食が細く、神経質な一面があるのでしょう。
普段は飼い主さんに良いところを見せようと頑張って食べているのですね。
餌をあげる人によってご飯を食べないワンちゃんも同じように繊細な性質なのでしょう。
神経質なワンちゃんには、サークルなど落ち着く場所を作ってあげて、そこで食事をさせると安心するかもしれません。
最初は飼い主さんが見守ってあげて、慣れてきたらさりげなく姿を消す練習をしたり、食べ終わったあと褒めてあげたりすると効果的ではないでしょうか。
愛犬が夏になるとご飯を食べない!対処法は
夏になると食欲が落ちて、春と秋に比べると15%~20%程度減少するとされています。
それ以上に食欲が落ちる場合は、涼しい時間帯に食事を与えたり、いつものフードにウェットフードをトッピングしたりするとよいでしょう。
ウェットフードは水分が80%~90%程度含まれるため、食欲が落ちても十分な水分を摂取できますよ。
愛犬がご飯を食べないで胃液を吐くときはどうする?
犬は空腹時間が長くなったり、胃粘膜が弱っていると胃液を吐くことがあります。
ご飯を食べず繰り返し吐いたり、下痢などの症状もある、元気がない場合はかかりつけの獣医に相談しましょう。
愛犬がご飯を食べない!元気があるとき何日様子を見て大丈夫?
愛犬がご飯を食べない割に元気がある場合、水分は取れているのであれば数日様子を見ることは可能ですが、低血糖症、胃酸による炎症に注意して、体調に変化があった場合はすぐに獣医に見てもらいましょう。特に子犬は低血糖になりやすいため、注意が必要です。
ただ水分もおやつも一切取らないようであれば、健康な犬は最大2日間、子犬やシニア犬は最大1日を目安に獣医に見てもらいましょう。
老犬がご飯を食べない原因と対処法
老犬になるとさまざまな要因からドッグフードを食べるのが困難になっていきます。シニアのワンちゃんがご飯を食べない原因としてあげられるのは5つです。
- 噛む力が弱くなる
- 歯槽膿漏になる
- 上手に飲み込めない
- ご飯を食べる姿勢がつらい
- 嗅覚が弱くなり、臭いを感じず食欲が湧かない
犬も人間と同じように、老化によって噛む力が衰えたり、食欲が湧かなくなってきたりするのですね。
老犬がご飯を食べないときは、原因に合わせて対処してあげましょう。
飼い主さんが工夫することでシニア犬の食欲が湧き、食べるご飯の量が増えると嬉しいですよね。
ご飯を食べたくない原因に対して、ひとつひとつ工夫してあげるとよいでしょう。
愛犬がご飯を食べない!手であげると食べるーまとめ
愛犬がご飯を食べないのに手であげると食べたり、おやつは食べる場合、対応に困りますよね。
犬がご飯を食べない理由は甘えやわがまま、ストレス、落ち着かないなどがあります。
自力で食べるための食べさせ方としては、一定時間でご飯を下げる、ドッグフードに工夫する、ストレス解消などがあります。
愛犬がなかなか一人で食べたがらない場合は、現在食べているドッグフードを嫌がっている可能性があります。そんなときはドッグフードの変更も検討しましょう。
コロコロとドッグフードを変えるのも良くないので、しっかりと吟味して愛犬に合ったドッグフードを選んであげてくださいね。