生後5か月の子犬のご飯の回数は1日何回にすれば良いか、お悩みのあなたへ。
5か月くらいになると、3回の食事のうち2回しか食べなかったり、食べ残しが出てきたりするので、回数を変えた方が良いのか迷ってしまいますよね。
5か月の子犬のご飯は基本的には1日2回で大丈夫ですが、ワンちゃんによって差もあるため、ご飯の回数や量を決める基準を覚えておきたいところです。
当記事では、5か月の子犬のご飯の回数や量、回数の減らし方、食べなかったり残したりするときの対処法をお伝えします。
5か月の子犬のご飯の回数は一日何回?
生後5か月の子犬のご飯の回数は、1日3~4回です。
生まれたばかりの子犬は消化器官が未熟なため、回数を分けることで食事による負担を減らします。
成長に伴って消化器官も発達してくるため、一度に食べられるご飯の量を増やして回数を減らせるようになるんですよ。
生後5か月の子犬はまだまだ成長途中のため、肥満を気にする必要はなく、欲しがる量を与えてあげることが大事。
生後6カ月~1年頃まではご飯の回数は2~3回になるため、5か月の今、焦って回数を減らす必要はありません。
ただ、子犬のご飯の回数を減らそうとしたときに下痢や軟便が続いてしまう場合があれば、消化器官が弱い可能性があるため、かかりつけの獣医に相談しましょう。
我が家の愛犬はお腹が弱く、ご飯の回数を減らし始めると下痢や軟便、胃液の嘔吐が続いてしまいました。
獣医から「もともとお腹が弱いワンちゃんなので、大変でなければずっと1日4回のご飯でもよいでしょう」と言われ、成犬になっても1日4回に分けてご飯を食べています。
ときどき、お出かけの都合で1日3回にすることがあるのですが、下痢はしないもののちょっと気持ち悪そうにげっぷをしているので、相当消化器官が弱いんだな…と実感することも。
子犬のご飯の回数は基本であり、最終的には愛犬の体調に合わせて決めるのが大事になりますよ!
ここまで子犬のご飯の回数についてお伝えしてきましたが、回数を減らす時はどうしたら良いのでしょうか。
愛犬の体調に負担をかけない減らし方について、次に解説しますね。
子犬の食事回数の減らし方
子犬の食事回数の減らし方は、次の3点が重要です。
- 体調が良いときに行う
- うんちの状態を確認する
- ドッグフードは変えない
子犬の食事回数の減らし方で重要なポイントの1つ目は、体調が良いときに行うこと。
成長してきたと思い、ご飯の回数を減らし始めると、愛犬が思いがけず下痢や軟便になったり、吐いたりすることもあります。
他に悪いところがなければ、食事回数の変化のためだと判断できますが、もし他にも体調が悪かった場合は判断が難しくなってしまいます。
愛犬がご飯をしっかり食べて、うんちの状態も良いときに食事回数の変更を始めましょう。
子犬の食事回数の減らし方で重要なポイントの2つ目は、うんちの状態を確認することです。
消化器官に負担がかかると、消化しにくくなって愛犬の下痢や軟便になってきます。
またうんちの量や回数が多い場合は、1回のご飯の量が多すぎるということ。
どちらにしても、一度立ち止まって以前の回数や量に戻して見る、かかりつけ医に相談するなど、対処した方がよいでしょう。
またポイントの3つ目として、ご飯の回数を減らす時にはドッグフードは変えないことがあげられます。
ドッグフードを変えると、合わないときに下痢や軟便になる可能性があり、ドッグフードのせいか、回数の変化のせいか、区別がつきにくいのです。
ご飯の回数を減らすと空腹時間が長くなり、嘔吐することもあるので、体調全般にも気を配るとよいでしょう。
我が家の愛犬のように、回数を減らして不調があれば、かかりつけの獣医に相談してくださいね。
ここまで、子犬のご飯の回数の減らし方をお伝えしてきましたが、5か月の子犬はご飯を食べない、残すなど食べムラがあることが多いですよね。そんなときの対処法を次に解説します。
5か月の子犬がご飯を食べない!残す!どうしたらいい?
生後5か月の子犬がご飯を食べなかったり残したりする理由は3つです。
- 成長期が終わる
- ストレス
- ドッグフードが食べにくい
子犬は骨や筋肉の成長のため、成犬の約2倍のエネルギー量を必要としており、たくさん食べるのですが、生後4か月~6カ月には成長がひと段落します。
そのため食べっぷりも落ち着き、飼い主から見ると「昨日まであんなに食べていたのに、何かあったの?」と心配してしまうのですが、成長の自然な過程なので心配いりません!
元気があり、うんちも問題なければ、少しずつ摂取カロリーを調整してあげましょう。
「なんとか食べさせないと!」と焦り過ぎると、食べムラのあるワンちゃんになってしまう可能性があるため、注意が必要です。
>>犬がご飯を食べない。手からあげると食べるときのくわしい対処法はコチラ
また、子犬にとって環境の変化などは大きなストレスになります。新しいおうちに迎えられた、構ってくれない、構われ過ぎるなどの体験は食欲不振の原因になるため、ストレスが原因だと思われる場合は体調全般に気を配ってあげましょう。
子犬がご飯を食べない原因の3つ目として、ドッグフードが食べにくいことがあります。
生後5か月目になると、ドッグフードのふやかし方や種類を変えるといった変化がある場合も。
子犬にとっては、匂いや味、質感の慣れ親しんだドッグフードは美味しいと感じているため、警戒心を募らせて食べないといった行動が見られるのです。
もしドッグフードを切り替える場合は、一気に切り替えるのではなく、できれば2週間ほど時間をかけるとよいでしょう。
ここまで子犬がご飯を食べなかったり、残したりする場合の原因と対処法をお伝えしてきましたが、子犬は成長に伴い適切な食事量を与えるのが大事です。
次に、5か月の子犬のご飯の量をお伝えしますね。
5か月の子犬のご飯の量は?
生後5か月の子犬のご飯の量を決める方法は2種類あります。
- 与えているドッグフードの表示に従う
- 体重や活動量から計算する
子犬のご飯の量を決める1つ目の方法は、与えているドッグフードの表示に従うことです。
ドッグフードは原材料や成分構成によってそれぞれカロリーが違うので、必ず給餌量の目安が袋に表示されています。
子犬の場合は月齢に合うフードの量を見て合わせるのが簡単な決め方です。
子犬のご飯の量を決める2つ目の方法として、体重や活動量から計算する方法があります。
・1日あたりのエネルギー要求量(DER・Kcal/日)
=安静時のエネルギー要求量(RER・Kcal/日)×エネルギー係数
※安静時のエネルギー要求量(RER)を求めるには:30×体重(kg)+70
また、エネルギー係数は次の表を目安にします。
未去勢/未避妊 | 1.6 |
去勢・避妊済み | 1.4 |
肥満傾向 | 1.2 |
減量 | 1.0 |
安静 | 1.0 |
成長 | 3.0 |
高齢 | 1.1~1.4 |
体重が2kgの子犬の場合
・RERは30×2+70=130
・子犬のエネルギー係数は3.0のため、1日当たりのエネルギー要求量は130×3=390kcalになります。
食べムラがある子犬が残す、すぐおかわりしたがる場合など、食べる量が安定しない場合は、愛犬に合わせたエネルギー要求量を計算して調整すると安心ですよ。
5か月の子犬のご飯に関するQ&A
5か月の子犬のご飯に関するQ&Aについて解説します。
1.子犬のご飯はいつまでふやかす?
子犬のご飯は乳歯が生えそろう生後3~4か月頃をメドにカリカリのドッグフードに変えていきましょう。
一気に変更するのではなく、少しずつふやかす水分量を変えていくと慣れやすいですよ。
>>ドッグフードをふやかすのはいつまで?どう変えれば良い?くわしくはコチラ
2.5か月の子犬のうんちの回数は?
子犬のうんちの回数は平均5~6回、多くても8~9回と言われます。
成長とともに消化器官が発達し、うんちの回数が減っていき、成犬になると1日1~3回程度に落ち着きます。
うんちの回数には個体差があるため、うんちの回数が多めであっても、いつもと同じであれば問題はありません。いつもより多い、少ないを見るようにしてください。
3.5か月の子犬に口臭がしたらどうする?
乳歯から永久歯に生え変わる時期の生後5か月頃、一時的に口臭が強くなることがあります。
なぜなら、永久歯と乳歯の間に歯垢が溜まりやすい、乳歯が抜けた後の出血による生臭い匂い、乳歯が抜けた穴に食べかすが詰まりやすいといった原因があるからです。
3歳以上の成犬になると8割以上が歯周病だというデータもあるため、子犬のうちから歯磨きの習慣を身に付けるとよいでしょう。
5か月の子犬のご飯の回数ーまとめ
生後5か月の子犬のご飯の回数は1日3~4回を目安にします。
成犬になると1日2~3回の回数になりますが、個体差があるため、回数を減らす途中で下痢や軟便が続くようなら、かかりつけの獣医に相談するとよいですよ。
ご飯の回数を減らす時は、同じドッグフードで体調を確認しながら、行いましょう。
また、5か月頃の子犬は一時的にご飯を食べなくなることが。成長期が終わる、ストレスがある、フードが食べにくいといった原因があるため、原因に合わせた対処をしていきましょう。
適切なご飯の量は、体重や活動量から愛犬に合った量を確認することが可能なので、食べムラがあって心配な場合はチェックしてみると安心ですよ。
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