自分で愛犬の毛をカットしたいのに、おとなしくしてくれないワンちゃんに困っているあなたへ。
我が家の愛犬もトリミングすると2週間くらいお腹を壊すため、家でカットしていますが、最初は暴れて逃げようとしたり、手を噛もうとしたりして大変でした。
あまりに大変だと、ワンちゃんのカットを諦めたくなりますが、暴れる犬でも家でカットすることはできるのです。
なぜなら、暴れていた我が家の愛犬も、普段から体に触ったり、カットの回数を分けたりすることで、今ではおとなしく全身のカットをさせてくれるようになったからです。
当記事では、愛犬を家でカットするコツや方法の詳細から、暴れる犬をおとなしくさせる方法までお伝えします。
トリミングできない犬のカットは自分でできる?失敗しないコツ
愛犬をトリミングに連れていきたいけれど、どうしてもトリミングを嫌がる場合もありますよね。
愛犬の毛のカットは家で行う事が可能です。自分でカットする場合、失敗しないコツは5つです。
切れないハサミだとカットに時間がかかり、ワンちゃんも嫌がってくるため、カット用の道具を用意しましょう。
1人でワンちゃんの毛をカットする場合は、広い面にバリカンを使用すると時短になりますよ。
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我が家の愛犬は長毛種のため、すぐバリカンに毛が詰まってしまいます。人間用のバリカンだと毛をスムーズにカットできず、ワンちゃんの肌を傷つけてしまう可能性もあるため、犬用のバリカンを使用した方がよいでしょう。
足の裏には小型のバリカンを使用すると、より簡単にカットできるので、バリカンは大小揃えるのがおすすめです。
また、どうしても毛をカットされることに犬は身構えてしまいます。我が家の愛犬は慣れてきたのか、それほど緊張しなくなりましたが、最初は警戒していました。
もともとカットやトリミングが苦手なワンちゃんは、先に散歩やおもちゃで遊ぶなど、リラックスさせてあげるとよいでしょう。
毛が長くなると絡まったり、毛玉ができたりしやすくなります。カットするとき時間がかかり、ワンちゃんが痛い思いをする原因になるため、しっかりとブラッシングしておくとよいですね。
自分で愛犬のカットをすると、どうしても時間がかかります。ちょっと面倒でも「毛が伸びてきたな」というタイミングでカットすると、一回のカット時間が短くなり、ワンちゃんの負担が減りますよ。
管理人も忙しさにカットを後回しにして、カット時間が倍以上かかってしまい、逆に手間が増えて後悔したことが何度もあります…。
ワンちゃんはどうしてもカットのとき、動くものです。顔周りや耳、しっぽなど末端は慎重にカットしてあげましょう。
特に目の上や周りは、動くと眼球を傷つける恐れがあるため、ワンちゃんをおとなしくさせることが大事です。
とはいっても、トリミングが苦手なワンちゃんはカット中、暴れたり噛んだりして抵抗しますよね。
ワンちゃんが暴れたり噛んだりしたとき、おとなしくさせる方法を、経験からお伝えします。
犬のカットで暴れる!噛む!おとなしくさせるにはどうする
カットで暴れる愛犬をおとなしくさせるには7つのコツがあります。
- いきなり触らない
- カットの場所を決める
- あごの下の被毛を掴む
- 普段から体を触る事に慣れさせる
- 暴れてもひるまない
- 数回に分けて一回のカット時間を短くする
- カットしたらご褒美を
経験を元に解説していきますね。
1.いきなり触らない
慣れないうちは特に、「何をされるのか」とワンちゃんも怯えて当然です。
愛犬を怖がらせないよう、いきなり体に触るのはやめましょう。緊張が高まり、より暴れやすい状態になってしまいます。
カットでは刃物を使用するため、事故が起きないようにワンちゃんの緊張や興奮を高めるような行動は避けましょう。
2.カットの場所を決める
ワンちゃんのカットをする場所は決めておきましょう。いつも同じ場所でカットしていれば、「ここに来たら毛を切られるんだ」と愛犬も理解できます。
カットする場所は、ワンちゃんにとって刺激がない場所を選びましょう。
家族や他のペットなど動くものがいたり、食べ物のニオイがしたり、大きな音がする場所だとワンちゃんも気になってしまい、急に動く原因になってしまいます。
我が家の愛犬は音に対して敏感な子なので、一番静かな浴室でカットしています。
愛犬は逃げようともがくため、逃亡できないよう浴室を選択しましたが、静かで人の動きも見えず飼い主との距離も近くなり、安心したようです。
最近では、浴室でカットの準備をしているとじーっと覗いてきて、自ら浴室に入ってくれるようになりました!一度決めたら、同じ場所でカットを続けるとワンちゃんもリラックスしやすくなりますよ。
ワンちゃんは高いところが苦手なため、トリミングサロンでは高い台の上で作業しています。自宅用の台もありますが、万が一暴れた時事故の原因になる可能性もあるため、私は使用していません。
家族が多く、数人でカットできるのであれば、高いトリミング台を使用してみるのもひとつの手かもしれませんね。
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3.あごの下の被毛を掴む
カットで暴れるワンちゃんをどうしてもおとなしくさせたいときは、あごの下の被毛をつかむと効果的です。
あごの下からほっぺたの間の被毛をつかむとおとなしくなるため、危険な場所をカットしたいときに重宝するテクですよ。
ただワンちゃんにとってはストレスが大きいため、カットが終わったら、思い切り褒めてあげましょう!
4.普段から体を触る事に慣れさせる
ワンちゃんにとって、カットは嫌なことです。大きな音はするし、動けないし…。
普段から人に触られることに慣れていなければ、触られること自体がストレスとなり、暴れる原因になってしまいます。
抱っこや遊び、爪切り、ブラッシングなど、日常的なコミュニケーションを通して、普段から愛犬と触れ合う時間を増やしましょう。
5.暴れてもひるまない
カットしていると、愛犬が暴れたり噛もうとしてくる。そんなとき、飼い主がビビッて手を引っ込めてしまうと犬は「抵抗したら相手が引いてくれる」と学習してしまいます。
暴れても噛もうとしてもひるまずに、カットを続けましょう。何回かするとワンちゃんも諦めて、噛もうとしなくなります。
我が家で最初カットしたとき、愛犬はとにかく暴れて噛んできましたが、そこで手を引っ込めずにカットを続けていくうち、噛もうとすることはほとんどなくなりました。
我が家では噛まないようにしつけをしていたため、噛もうとしたときに「ダメ」と低い声で注意をするだけでも効果的でしたよ。
もし噛み癖が付いてしまっていたり、噛まれたら怖いと感じる体格であれば、まずは噛まないしつけから始める方が安全かもしれません。
中型犬や大型犬の場合は、かかりつけの獣医やドッグトレーナーに相談するという手もありますよ。飼い主さんもワンちゃんも怪我しないよう、無理はしないでくださいね。
6.数回に分けて一回のカット時間を短くする
暴れるワンちゃんや毛が長くてカットに時間がかかるワンちゃんであれば、一回のカットで終わらせようとせず、数回に分ける方法もあります。
シャンプー、体のカット、足裏のカット、顔周りのカットなど、一度に終わらせる必要はありません。
最初は頑張っておとなしくしていた犬も、次第に嫌になってきて暴れてしまうことはあります。
途中まででもカットできたら、暴れ始めた段階でカットを終了し、「よく頑張ったね」とほめておしまいにしてあげましょう。そうすれば、ワンちゃんにも良い記憶が残るため、次回からのカットでおとなしくなってきます。
我が家でも、最初は10分くらいから初めて暴れ始めたら次回にするといった形で、セルフカットを開始しました。
慣れるまで、休みの日にはいつもカットしていたような気がしますが、現在ではカットとシャンプーで1時間半くらい静かにしていられるようになったので、最初に無理をしない方がよいでしょう。
7.カットしたらご褒美を
暴れたいのを頑張って我慢していたワンちゃんには、カットが終わったらご褒美をあげましょう。
大好きなおやつでもよいですし、飼い主さんからの抱っこや優しい呼びかけでも構いません。
繰り返すうち、「カットが終わったら良いことがある」とワンちゃんも記憶するため、次第にカットが楽になるでしょう。
ここまで、暴れるワンちゃんの毛をカットする方法をお伝えしてきました。くれぐれも無理せず、少しずつ慣らしていきましょう。
自分でワンちゃんの毛をカットする場合、特に難しいのが顔や目の上の毛ですよね。頑張ってカットしても、なぜかガタガタだったり、動いてうまく切れなかったりしてお悩みの方も多いでしょう。
次は、私が試して良かった顔や目の周りの毛のカットの仕方をお伝えしていきますね。
犬の顔や目の上の毛のカットの仕方
愛犬の顔、目の上や周りの毛をカットするには次の順序で行います。
- 根元からしっかりブラッシングする
- コームで毛を根元から引き出す
- 目頭をカット
- 鼻を水平にカット
- 目頭と鼻をつながるようにカット
- 口元とあごの毛をカット
目の上にかかる毛を下向きにとかすと、埋もれている毛が見やすくなりますよ。
目頭の毛は、鼻からハサミをハの字に入れると切りやすいです。
我が家のワンちゃんはミックス犬のため、ハサミの跡がギザギザに残ってしまいがち。ラインがガタガタになるときは、スキバサミを使ってラインを整えると簡単ですよ。
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手先の器用さに自信がない場合は、このように先端が丸いハサミだと安心してカットできるのでおすすめです!
カットの際、いつも参考にしている動画を貼っておくのでよろしければご覧になってください。
私は不器用なため、動画のような仕上がりは難しいですが、しっかりブラッシングしてからカットするとハサミも引っかからずやりやすいですよ。
犬のカットに関するQ&A
愛犬の毛のカットに関するQ&Aです。
1.犬のカットとシャンプーどっちが先?
トリミングサロンでは、必ず先にシャンプーをするところもあれば、ブラッシング→カット→シャンプーの場合もあります。
あまりにも毛が汚れている場合は、バリカンもハサミも通りにくいため、サッとシャンプーしてからカットした方が時短になるでしょう。
私は先にシャンプーするのが面倒で、毛が汚れているのに一気にバリカンしようとしましたが、全然カットできず、結局シャンプーからやり直したことがあります。
ワンちゃんの毛の状態を見て、臨機応変にするとよいでしょう。
2.犬のカット用ハサミのおすすめは?
自分でカットする場合、慣れていないとワンちゃんの皮膚を傷つけてしまう可能性があるため、先端が丸いハサミを選びましょう。
テクニックに自信がない場合は、ハサミ、スキバサミ、コームのセットを選ぶと使いやすいですね。
カットのラインがギザギザになりやすい方は、先端が丸いスキバサミを重宝しています。
3.老犬がトリミングで暴れるようになった。どうすればいい?
シニアになると、ストレスに対して敏感に反応するようになるため、トリミングのちょっとした刺激でパニックになり、暴れるようになる場合があります。
トリミングやシャンプーではかなりの体力を消耗しますし、老犬になると健康面でのリスクも出てくるため、トリミングを断られることも。
自宅でトリミングが難しい場合は、動物病院でトリミングを行っているところを探す方法もあります。
4.愛犬の顔だけカットしてもらうことは可能?
体は自宅でカットできるけれど、顔はどうしてもカットさせてくれないワンちゃんは、トリミングサロンで部分カットをお願いできますよ。
部分カットの料金設定があるか、全身カットの料金になるかはサロン次第なので、確認してみてくださいね。
まとめ
トリミングできないため、家で愛犬のカットをしたいけれどおとなしくしてくれないと困りますよね。
自分でワンちゃんのカットをする場合は、リラックスできる環境でハサミやワンちゃん用のバリカン、コームを使用するとやりやすいですよ。
暴れたり噛んだりする場合は、普段から体に触る事に慣れさせ、一気にカットしようとしないことが大事です。
あごの下の被毛を掴むと一時的におとなしくなるため、顔周りや耳、しっぽなど危険な場所のカットの場合にやってみるとよいでしょう。
カットが終わったらごほうびをあげて、少しずつ慣らしてあげてくださいね。