犬を飼っている飼い主の皆さん、犬の健康と美しさを保つためにブラッシングは欠かせませんよね。
しかし、犬のブラッシングをやりすぎると、思わぬ悩みが生じることをご存知でしょうか?
実は、適切な頻度ややり方を守らないと、逆に抜け毛の原因になることがあるのです。
当記事では、そんな悩みを抱える飼い主の皆さんに向けて、犬のブラッシングに関するポイントを解説します。
抜け毛にならない気持ちいいやり方やおすすめのブラシについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
犬のブラッシングをやり過ぎると抜け毛の原因に!やり過ぎたらどうなるか解説
犬のブラッシングは、被毛と皮膚の健康を保つために欠かせないケアですが、適切な頻度を守らずにやり過ぎると抜け毛の原因になることがあります。では、犬のブラッシングをやり過ぎた場合、どのような問題が生じるのでしょうか?
犬の被毛は、定期的なブラッシングによって毛玉や汚れを取り除き、血行を促進することで健康的に保たれます。
しかし、ブラッシングを過度に行うと、以下のような問題が生じる可能性があります。
- 皮膚の刺激と炎症
- 抜け毛の増加
ブラッシングの過程で強く引っ張りすぎたり、毛づくろいのような動きを繰り返し行うと、皮膚に刺激や炎症が生じることがあります。これによって皮膚が傷つき、抜け毛が増える可能性が。
犬の被毛は一定のサイクルで抜け替わりますが、ブラッシングを過度に行うと、健康な毛が抜け落ちることがあります。ブラッシングは必要な量と頻度を守り、過度な刺激を与えないようにすることが大切です。
では、犬のブラッシングはどれくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。次に、私の経験から犬のブラッシングの頻度をおつたえしますね。
犬のブラッシングの頻度
犬のブラッシングは、健康な被毛と美しい見た目を維持するために欠かせないケアの一つですが、適切な頻度でブラッシングを行うことが重要です。
犬のブラッシングは1日1回、5分程度を目安にするとよいでしょう。
毛量が多い犬種や体格が良い犬でも1回のブラッシングは10分以内にすると、ワンちゃんにとっての負担が少ないです。
また、犬種や季節、体調を考慮しながらブラッシングするのも大事。
長毛種や被毛の密度が高い犬種は、抜け毛が多くなりやすいため、毎日のブラッシングが必要です。
一方で、短毛種や被毛の密度が低い犬種は、週に数回のブラッシングで十分な場合も。犬種や被毛の特徴に応じて、頻度を適切に調整しましょう。
季節によっても犬の被毛には変化があり、特に春と秋は毛が抜けやすくなるので、この時期にはブラッシングの頻度を増やすことがおすすめです。
また、犬の体調や活動量に応じてブラッシングの頻度を調整するのも重要です。
皮膚のトラブルや皮脂の分泌が多い場合、アクティブな犬や屋外で遊ぶことが多い犬はは、頻繁にブラッシングをする必要があります。
そのときの状態に応じて臨機応変にブラッシングをすると、飼い主さんもワンちゃんもストレスなく続けられますよ。
犬のブラッシングはストレスや不快感を与えないように注意が必要です。ブラッシング中に犬が不安そうな様子を見せたり、嫌がる行動を取ったりする場合は、ブラッシングの頻度や強さを見直す必要があります。
私はブラッシングの必要性を知ったとき、「何が何でも毎日ブラッシングをしなければダメなんだ!」と、隙を見てはブラッシングしたことがありました。
すると愛犬は私が近づくとサッと避けたり、ブラシを見ると逃げたりするようになり、すっかりブラッシングがストレスになっていたのです。
そこから抜け毛が少ないときはブラッシング時間を短くしたり、嫌がっているときは切り上げたり、愛犬に合わせてブラッシングするようにして1カ月くらいで逃げなくなりました。
皆さんは私のようにならないよう、愛犬の様子を見ながら体調に合わせた頻度でブラッシングを行ってあげてくださいね。
犬がリラックスしている姿勢や嬉しそうな表情を見せるなら、適切な頻度で行っている証拠です。
ここまで犬のブラッシングの頻度をお伝えしてきましたが、せっかくなら愛犬が気持ちよく、抜け毛にならないようにブラッシングしてあげたいですよね。
次に、愛犬が喜んでくれるブラッシング方法をお伝えします。
犬が抜け毛にならず気持ちいいブラッシング方法
犬が抜け毛にならない気持ちいいブラッシング方法のポイントは4つです。
- 正しいブラシを選ぶ
- 逆毛からブラッシングを始める
- ブラッシング中のマッサージ効果を活かす
- ブラッシング後の手入れとご褒美
まず、気持ちいいブラッシングのポイントの一つ目は犬の被毛に適したブラシを、体格を考慮しながら選ぶことです。
短毛種にはゴム製のブラシやブラシの毛先が丸くなっているものが適しており、長毛種にはピンブラシやスリッカーブラシがおすすめです。
正しいブラシを選ぶことで、ブラッシングの効果が最大限に引き出せます。
犬が気持ちいいブラッシングのポイント2つ目は、逆毛からブラッシングを始めることです。
これにより、抜け毛や絡まった毛が取り除きやすくなります。毛の成長方向に沿って優しくブラシをかけていきましょう。
無理に引っ張ったり、痛みを与えるような力は避けてください。
犬が気持ちいいブラッシングのポイント3つ目は、ブラッシング中のマッサージ効果を活かすこと。
ブラッシングは単なる毛のケアだけでなく、犬にとってのリラックス効果やマッサージ効果もあるので、ブラシをかける際に、優しくなでるような動作を心掛けましょう。
犬が気持ち良さそうに反応する場所や方法を見つけて、その部分を重点的にブラシでケアすると良いですね。
犬が気持ちいいブラッシングのポイント4つ目は、ブラッシング後の手入れとご褒美をあげることです。
ブラッシングが終わったら、ブラシに付着した毛やゴミを取り除き、清潔な状態でブラシを保つことで、次回のブラッシングの効果を高めることができます。
また、愛犬がおとなしく協力してくれた場合は、ご褒美を与えることでブラッシングが楽しいというイメージ付けをしていきましょう。
犬が気持ちいいブラッシングのために、ブラッシングタイムを十分に確保し、静かで落ち着いた環境でゆっくりと行いましょう。
犬がリラックスしてくつろげるようにすることは、犬がブラッシングを楽しむために重要です。
ここまで犬が気持ちいいブラッシングの方法をお伝えしてきました。
正しいブラシの選択、逆毛からのブラッシング、マッサージ効果の活用、道具のお手入れとご褒美を心掛けることで、犬とのブラッシングタイムがより楽しく快適なものになりますよ。
愛犬のブラッシングには、使いやすいブラシを選ぶことも大事です。次に、おすすめのブラシをご紹介します。
愛犬のブラッシングにおすすめのブラシ
愛犬のブラッシングにおすすめのブラシはスリッカーブラシ、ピンブラシ、ゴム製のラバーブラシ、コームなどがあります。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、犬の被毛に絡まった毛や抜け毛を効果的に取り除くのに最適なブラシです。
短いピンブラシが密集しており、被毛を根元からしっかりと掻き出すことができますよ。
特に長毛種や被毛の密度が高い犬にはおすすめです。ブラシのサイズやピンの硬さを犬のサイズや被毛の状態に合わせて選びましょう。
ピンブラシ
ピンブラシは、犬の被毛を整えるのに適したブラシです。長いピンが少し広がった形状で、毛を優しくほぐす効果がありますよ。
短毛種や中毛種に適しており、被毛をきれいに整えることができます。ピンの先が丸くなっているものを選ぶと、犬の皮膚を傷つける心配が少なくなりますね。
ラバーブラシ
ラバーブラシは、犬の被毛にまとわりついた抜け毛やゴミを取り除くのに効果的です。
柔らかいゴム製のブラシ面が被毛に密着し、抜け毛や汚れを引き寄せます。
また、ブラッシング中にマッサージ効果もあるため、犬がリラックスできるでしょう。短毛種や敏感な犬に適しています。
ちなみに、私は不器用なので使いやすいスリッカーブラシとコームをよく愛用しています。
先端がゴムになったスリッカーブラシでまず全体の毛を梳かして、細かく仕上げたい部分にピンタイプのスリッカーブラシを使用しています。
写真のように、土台が浮いて毛を取りやすいタイプのスリッカーブラシは不器用さんにも使いやすくておすすめです。
また、毛玉になりそうな部分はコームで重点的に梳かすと、毛玉になりにくいですよ。
ブラッシングスプレーも併用すると、さらに毛玉予防になります。毎回は嫌がられるので、時々使用するだけでも効果があるのでおすすめです。
愛犬のブラッシングにおすすめのブラシをご紹介してきましたが、ブラシを長く使うためにはお手入れが欠かせませんし、ダメになったブラシを使うとかえって毛にとってダメージが。
次に、ブラシのお手入れ方法と交換のタイミングをお伝えしますね。
ブラシのお手入れと交換のタイミング
ブラシを使用した後は、毛やゴミを取り除くためにブラシを振ったり、ブラシ面を水で洗ったりしましょう。
また、定期的にブラシを清潔に保つために、ブラシクリーナーや中性洗剤を使って洗浄することも有効です。
清潔な状態でブラシを保つことで、犬の被毛を清潔に保ちながらブラッシングを行うことができますよ。
また、ブラシの交換のタイミングは次の通りです。
- ブラシの毛先が折れている
- 劣化している
ブラシの毛先が鋭くなっていたり、硬さが変わっていたりすると、犬の皮膚を傷つける可能性があります。
定期的にブラシの状態をチェックし、必要に応じて新しいブラシを導入しましょう。
5.犬のブラッシングに関するQ&A
犬のブラッシングに関するQ&Aを解説していきます。
1.犬のブラッシングの必要性は?
犬のブラッシングは健康な美しい見た目を維持するために欠かせません。
抜け毛や皮脂の除去、血行促進と皮膚の健康維持、絆を深める、健康チェックといった効果が期待されるため、犬にとって重要だと言えるでしょう。
2.犬のブラッシングで白い粉が出るのは何故?
犬のブラッシング中に白い粉が出ることがありますが、これは皮膚や被毛に付着している「フケ」や「乾燥した皮脂」がブラッシングによって取り除かれることによるものです。
フケは、皮膚の新陳代謝や細胞の再生の過程で自然に発生します。犬の被毛にフケが付着していると、ブラッシングの際にそれが剥がれて白い粉となって目立つことがあります。
また、乾燥した皮脂も白い粉の原因となります。ブラッシングで乾燥した皮脂が取り除かれることで、白い粉として見える場合もあります。
白い粉が出ること自体は一時的で問題ありませんが、犬の皮膚が乾燥している場合やフケが頻繁に発生する場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
3.犬にファーミネーターをやり過ぎない方法は?
適切な頻度を守ることが重要です。ファーミネーターは過度に使用すると被毛や皮膚に負担をかけることがあるため、一般的には週に1〜2回の使用が適切です。
ファーミネーターは被毛の中に入り込んで抜け毛を取り除くため、強くこすりすぎると犬の皮膚を傷つける恐れがあります。優しく、毛の成長方向に沿ってブラッシングすることがポイントです。
ファーミネーターは抜け毛の除去に特化していますが、他のブラシやコームは被毛の整えや絡まりの解消に役立ちます。ファーミネーター以外のブラシやコームも併用しましょう。
4.犬のブラッシングが終わらない!いつ止めればよい?
ブラッシングが時間を要する場合でも、犬のストレスや不快感が増しているようであれば、ブラッシングを一時停止することを検討しましょう。
犬の反応をよく観察し、犬がリラックスしている様子や嫌がっていない様子を見せた時点でブラッシングを終了することが大切です。
短時間で頻繁にブラッシングする場合、犬が疲れたり飽きたりしてしまうことがあります。
一方、長時間一度に集中的に行う場合も、犬のストレスを引き起こす可能性があります。
犬の状態に合わせてブラッシングの頻度や時間を調整し、終わった時には、褒め言葉やご褒美を与えてリラックスできるようにしてあげましょう。
犬のブラッシングやりすぎーまとめ
犬のブラッシングは健康と美しさを保つ上で重要ですが、やりすぎは抜け毛の原因になります。
適切な頻度とやり方を守りましょう。ブラッシングの頻度は犬種や被毛の種類によって異なるので、専門家のアドバイスを参考にしましょう。
ブラッシングの際には、犬の毛並みに優しく、刺激の少ないブラシを選びましょう。
抜け毛にならない気持ちいいやり方として、毛流れに沿ってゆっくりとブラッシングすることがポイントです。
絡まった毛や皮脂を除去するため、ブラッシング前にはコームでほぐすと良いでしょう。
また、ブラシの選び方も重要です。短毛種にはゴムブラシやブラシグローブがおすすめで、長毛種にはピンブラシやスリッカーブラシが適しています。
大切なパートナーである犬のブラッシングを正しく行い、健康で美しい毛並みを保ちましょう。